宇陀地区を散策 その2

宇太水分神社(菟田野古市場)を訪ねる。

赤い鳥居が印象的である。

境内は意外と広く整然とした感じを受ける。

社殿は国宝の指定を受けている。

これまで見て来た神社は比較的傷んだ建物が多かったがここの社殿は細部まで色彩が美しい。

予定には無かったが移動途中に平井大師山石仏群の看板を見つけ立ち寄ってみた。四国88ヶ所を模した霊場で 約100体の石仏が大師山を取り巻いている。右の石仏が1番。

山中にこんな感じで石仏が存在する。

各石仏には本尊を浮き彫りにして、本尊の仏名、霊場番号、霊場名がついており全部回ると四国巡礼を簡単にできるようになっている。

予定より早く回れたので、前回レンタルバイクの故障により行けなかった生駒市にある長弓寺へ向かう。宇陀地区からはかなり離れているが、今行かないと行く時間がないのだ。

境内にある蓮池ではピンクの蓮が咲いて落ち着いた雰囲気であった。

蓮池を左上に登ると法華院で堂内の拝観ができる。

蓮池の真上に見えるのが円生院である。

階段を上ると国宝の本堂が見えてきた。

奈良時代の僧行基の開基と伝えられ、現在は薬師院、宝光院、円生院、法華院の塔頭から成る。

本堂は檜皮葺きの屋根がとても美しい。

 

これで十津川地域を除いて行きたいと思っていた場所を訪ねることができた。

何度か準備したのだが台風の影響で行けなかった。心残りではあるが仕事では何度も行っているので良しとしよう!

これが奈良をぶらりの最終回になります。

 

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宇陀地区を散策 その1

宇陀地区には観光案内に必ずしも載っていない興味深い神社などが多いので先日、出掛けた。

最初は大野寺。宇田川が湾曲している畔にあり静かな時間が流れているように感じる。

白鳳9年(681)に役小角(えんのおづぬ)が開いたとも言われる寺であるが本堂も落ち着いた雰囲気である。

この建物は対岸の切り立った岩壁に刻まれた弥勒磨崖仏(13.8mと国内で最も高い。)を遥拝するためのものです。

大野寺前の河原から対岸を臨む。岸壁に白く見える部分が弥勒磨崖仏であり、宇田川を挟んで対岸は弥勒の浄土と捉えられていたのであろう。

次に墨坂神社に向かう。崇神天皇が大和のはやり病を鎮めるために、墨坂の神と逢坂の神を祀ったと伝えられる。

本殿は元治元年(1864)に春日大社本殿を移築したものである。

奥には水の神を祀る宮がある。

宇太水分神社(榛原下井足)に向かう。案内の看板もなくて分かりずらかった。

何処のあじさいも枯れているのにまだ満開のあじさいが咲いていた。さすが水の分配を司る神様のおかげ?

本殿も落ち着いた雰囲気であった。

次は八咫烏神社に向かう。ご祭神は神武天皇の東遷の際に熊野から大和への道案内をし、勝利に貢献した八咫烏の化身と伝えられている。

ほんの少し高くなった所に拝殿があるのだが遠くに山並みが綺麗に見えて気持ちいい。

 

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吉野あじさい祭 作成過程その2

見てない方は 作成過程その1 からどうぞ!

中景の木に暗い色を置く。

あじさいの濃い部分に色を置く。

更にあじさいの濃い部分に色を置く。

ここでマスキングを剥がす。

あじさいに基本となる色を置く。

あじさいを描き込んで完成!

 

昨年は矢田寺のあじさいを見に行った。しとしと降る雨に濡れた紫陽花と境内の雰囲気は落ち着いた感じを与えてくれた。吉野のあじさいは遠くに見える山並みと壮大な景色の中にあり今までに見たことのない紫陽花の風景であった。


この国のまほろば』をまだご存じない方はどうぞご確認下さい。

 

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吉野あじさい祭 作成過程その1

吉野あじさい祭に出掛ける。吉野と言えば桜が有名であるが吉野のあじさいは遠くに見える山並みとの塩梅が何とも言えない。

もちろんあじさいと遠くの山並みを入れた構図にして、やや霞んだ山に色を置く。

中景の木々の明るい部分に色を置く。

一番近い山に少し暗い緑を置く。

右上の木に色を置くとともに、あじさいの部分にマスキングをする。

近景となるあじさいの葉に薄い色を置く。

少し遠くのあじさいに基本となる色を置く。後半どうなるか。

 作成過程2へ! 


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榮山寺 作成過程その2

見てない方は 作成過程その1 からどうぞ!

国宝の八角堂が良い感じに仕上がった。

右の燈籠の苔むした土台の部分に注意しながら色を置く。

地面の基本となる色を置く。

少し汚れた池に色を置く。

存在感のある木に色を置いて完成!


榮山寺は吉野川のほとりにある静かなお寺である。八角堂の中には柱と天井に彩色絵画が残されている。現在は剥落がひどくはっきりとは分からないが当時は荘厳な雰囲気を作り出していたに違いない。


この国のまほろば』を御存じ無い方はこちらもどうぞご覧下さい!

 

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ひむろしらゆき祭

氷室神社にて、ひむろしらゆき祭が行われているので出掛けてみた。昼の暑い時間帯にも関わらず境内にあふれるほどの人混みのため夜に出掛けることにした。

氷室神社に向かう途中、奈良ホテルの前を通る。ライトアップされた教会がまだ青みを残している空とよいコントラストを創り出していた。

荒池から見える興福寺の五重塔もとても良い雰囲気である。

この時間はほとんど人もいない。氷のランタンに火が入りいつも見ている氷室神社と異なる雰囲気になっている。

階段を上り本殿へ向かう。

氷のランタンが美しい。

ほんの少し祭りの後の片付けをやっているらしい人を除きこの時間には誰もいない。いつもと同じ落ち着いた雰囲気の境内が見える。

帰りは奈良国立博物館前を通る。新館では18日から「白鳳」展が始まっている。今回の展示は開館120年記念とのことで白鳳という短い時代の仏像などを初めて集めたとのことで大変興味深かった。9月23日までやっているので是非見てほしいと思います。

興福寺の五重塔を塔下から見上げて撮る。

南円堂も夜空を背景に美しい姿を見せてくれた。

最後は猿沢池を回って家に帰った。


実は、今日と明日は仕事が入ってなかったので十津川に行こうと準備をしていたのだが、先日の台風の影響で予定が流れてしまい、予定がなくなったのでひむろしらゆき祭に出かけたのであった。

ほとんど昼間の散策のため久しぶりに夜の奈良公園周辺を回ったが、いつ回っても魅力溢れる街である。


 

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榮山寺 作成過程その1

先日訪れた五條市の榮山寺で有名な国宝の八角堂を描く。

境内に鳥居と八角堂をおさめるポイントを見つけ少し汚れた池越しの構図で下書きをする。

木などの明るい部分に色を置く。

やや明るい緑の部分と鳥居に色を置く。

奥の緑の濃い部分に色を置く。

右手のやや逆行気味の木の葉に暗い色を置く。

八角堂に基本となる色を置く。

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桜井をぶらり

7月30日におんぱらまつりが実施される大神神社を訪れる。30日の祭が最後かなと思うと淋しい。

ここは奈良に来て最初に正式参拝をさせてもらった神社である。

等彌神社は初めて訪ねる。ご祭神は天照皇大神であり、神社入口に友情句碑として、佐藤春夫の句碑と、堀口大学の句碑が併せて建碑されており、偉大な両詩人の碑をたずねくる人があるという。

参道を進むと下津尾社が見えてくる。

更に進むと上津尾社が建っている。同じ境内に「上津尾社」・「下津尾社」を中心に摂末社七社と桜井市護國神社が鎮座し、一大霊場を形成している。

今回のメインの一つ聖林寺に着いた。山腹にこじんまりとしたお寺であり目立たないため今まで通り過ごしていたのだ。

素晴らしい仏像があるのだが撮影禁止のため寺の外観のみ撮影する。小高いところに建っているため、三輪山やその前に広がる地域が一望にできる。

聖林寺のホームページから国宝の十一面観音菩薩と子安延命地蔵菩薩の画像を引用します。写真では分からない神々しさや圧倒的な迫力がありました。

続いてメインの最後である安倍の文殊院を訪ねる。

本堂に入り抹茶と吉野葛を使った菓子を頂いた後いよいよ国宝の文殊菩薩に対面する。以前、西大寺で初めて文殊菩薩を見た際に獅子に乗った異形に驚いたが、この文殊菩薩は日本最大であり圧倒された。

撮影禁止のためこちらも安倍の文殊院ホームページから借用しています。

その後、金閣浮御堂を御参りする。ここでは7枚つづりのお札をもらって堂を1回巡る度に1枚づつ厄除けを願うのだ。

不思議なことに石川県の霊峰「白山」を御神体とする白山神社の末社がある。大陰陽師である安倍晴明と修験陰陽道の大霊地としての白山の関係らしい。

なんと、境内の中ほどに特別史跡文殊院西古墳がある。

古墳内には願掛け不動が安置されているのだが、驚くべきは古墳内の花崗岩の見事な加工である。当時の技術力の高さを実感できる。古墳内部の美しさは日本一との定評があるらしい。


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天理~桜井をぶらり

梅雨の晴れ間に出来る限り回ろうと思って、原付バイクをレンタルして出掛ける。この日は今年で最も暑い日で奈良でも34度を記録した。

何度か訪れた石上神宮ではあるがこれが最後と思うと初めて訪れた時と同じような感慨がある。

拝殿を左に見た構図も新しい発見である。

石上神宮では神の使いと言われている鶏を入れて写真を撮る。久しぶりに来たら修理が終わっていて綺麗な朱色に塗られていた。

天理市と言えば天理教である。これは天理大学の建物だが、初めて天理市を訪れた際には屋根に幾つもの屋根が飛び出ているような建物に驚いたものだ。

天理教の本殿は立派な造りで初めて見たときは巨大な構造に驚いたものだった。本殿の周辺は夏のお祭りのため準備中であった。

奥不動は初めて訪れる場所だ。奥には笠山荒神の看板も見える。

入り口の看板から約2キロ写真のような車が離合できないような細い山道が続く。2日ほど晴れの日が続いているのだが道はほとんど湧き水で濡れている状況であった。

漸く辿り着いた奥不動寺は思ったよりしっかりした造りであった。

奥という字が示す通り、山の中に抱かれるようにひっそりと建っている。ほとんど誰も訪れないのだろう、今日も登って来る途中に蜘蛛の巣に3回ほど引っかかってしまった。

その後、看板に日本第一と書いてある笠山荒神に向かう。参道を進むと最初に見えるのは今は無人になっている竹林寺であり、すぐ近くに何故か菅原道真を祀る天満神社がある。

天満神社を出るとすぐ笠山荒神社の入り口が見える。

左手に閼伽井不動がある。

朱色の太鼓橋が小さな池に架かっている先に不動明王を祀った小さな祠が建っている。そこが、笠寺に寄寓して、空海が21日間の水行を修めた閼伽井の池とのこと。

市内では枯れてしまった紫陽花が満開の参道をひたすら登る。

山頂に本殿が建っている。日本第一笠山荒神は三千年の昔から笠山鷲峯山に祀られ、人々は入山することなく、霊神は笠山のすそ野である山の辺の道に散在する社寺の三宝(仏・法・僧)を守る神、つまり奥の院として栄えたとされている。御祭神は初めて火を起こし、物を煮て食べる事を教えられた土祖神(はにおやのかみ)・興津彦神(おきつひこのみこと)・興津姫神(おきつひめのみこと)の三神で、火を鎮める神、竈の神として信仰を集めているとのこと。


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シオカラ谷 作成過程その2

見てない方は 作成過程その1 からどうぞ!

水面に色を置く。

石などの濃い部分に色を置く。

木の濃い部分に色を置く。

更に濃い部分に色を置いてほぼ完成。

最後に吊り橋を描き込んで完成!

 

大台ケ原は最も雨の多い場所である。当日は奈良市内は良い天気だったのに大台ケ原の駐車場は曇り空。歩き始めて暫くすると霧が出て来て幻想的な大台ケ原を楽しむことができた。


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シオカラ谷 作成過程その1

大台ケ原で最も低い場所にあるシオカラ谷を描く。

下書きは吊り橋を中心にした構図にする。

最初に河原の石の明るい部分に色を置く。

全ての石に色を置いたところ。

木の明るい部分に淡い緑色を置く。霧が立ち込め遠くは霞んでいる。

石にやや濃い色を置く。

更に石の部分に濃い色を置く。

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壷阪寺 作成過程その2

見てない方は 作成過程その1 からどうぞ!

引続き緑の陰の部分に色を置く。

それぞれの建物の細部を描き始める。

更に建物の細部を描き込んでほぼ完成。

写真では分かりづらいが建物の陰の部分に着色して完成!

 

壷阪寺はそれぞれに特徴のある堂塔が木々の間に調和した空間を作っている。やや高いところから全体を見渡せるこの場所が最もお気に入りの場所である。


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壷阪寺 作成過程その1

先日出掛けた壷阪寺を描いた。

見どころ満載の壷阪寺。さてどの構図で描くか悩んだが、多くの堂塔が山沿いに整然と並んで見える構図で下書きをし、先ず空に色を置く。

それぞれの屋根は特徴ある形であり微妙に瓦の色が異なっている。

木の明るい部分にやや薄目に色を置く。

暗めの緑を置くがまだまだ、後半どうなるか。

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五條を散策

漸く五條に出掛けることができた。

最初は榮山寺。音無しの瀬と呼ばれる吉野川の淀みがある川岸に建っている。

有名な寺なのに最後まで観光客に合わなかった。受付の方も不在で私の姿を見つけて慌てて走って来たような状況であった。

梵鐘は国宝である。4面に菅原道真の撰、小野道風の書と伝えられる陽祷の銘文がある。日本三名鐘の1つであるが建物が鉄筋でやや残念。

大日堂も紫陽花に囲まれて落ち着いた雰囲気であった。中に入ると素朴な造りで他とは隔絶した感じがした。

本堂の周りには紫陽花と蓮が咲いていた。

本堂には立派な薬師如来坐像を小振りな十二神将像が守護している。

最も有名なのはこの八角円堂である。有名な法隆寺の夢殿に似たこの堂は、内壁などに極彩色の仏画が残り、天平時代を代表する唯一の堂である。仏画はかなり損耗が激しく僅かに極彩色の面影を偲ぶことができる。

次に五條新町を散策する。吉野川が流れる五條は、古くから交通の要衝であり、近世には伊勢街道の宿駅として栄えた。栗山家住宅は江戸時代初期の1607年築で建築年代の判る民家では日本最古らしい。

まちや館は初代保安庁長官、木村篤太郎の生家であり、篤太郎の勉強部屋や初代保安庁長官や初代防衛庁長官の任命状などの展示もある。(今では唯一陸上自衛隊の駐屯地のない県になっているのだが、最初の防衛庁長官と政務官(前田正男)は奈良出身なのだ!)

最後にやや離れた場所にある大澤寺を訪ねる。白鳳年間に修験道の行場の一つ及びその拠点として役行者が一宇の草堂をむすび、薬師如来を勧請し祈願の浄域として開基されたと伝わる。人里離れまさに閑静の一言に尽きるお寺であった。

 

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